リハビリテーションでは、みどりの里に入所している方々に、安全・安楽に生活していただくために必要な支援を行っています。ひとりひとりに合わせて、様々な方向から機能の改善や能力の向上を目指し、スタッフ間で協力して取り組んでいます。


理学療法

変形や拘縮の進行予防の支援をします。

自分で動くことが難しいと身体の変形や拘縮がおこります。それらの進行を予防するために、ストレッチや姿勢の検討・ポジショニングなどを行っています。ご家族や病棟職員と相談しながら実生活に取り入れられるようにしています。

呼吸機能の低下予防の支援をします。

身体の変形がおこると、呼吸が行いにくくなり、感染症に罹患しやすくなり、呼吸機能が悪くなってしまうと気管切開や人工呼吸器が必要になってしまうことがあります。呼吸状態の維持・悪化予防を目的として、呼吸介助や体位ドレナージを行い、利用者の方々が健康でいられるように援助しています。

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作業療法

日常生活が快適に過ごせるように、また、将来的な生活も見通して、一人一人に合った作業を通して支援を行います。遊びやADL、学習、その他日常の中で行うこと全てに対して、その困り感を解消するために、体や運動の面だけでなく、知的機能、感覚機能、情緒面、環境と広い視点で関わります。

気づき

重症児・者の中には、様々な感覚面の悩みや困難さを抱える方が沢山いらっしゃいます。そのような方々に対して、刺激の提示方法の工夫や、受け入れの良い姿勢・周辺環境の整備を行うことで、「気づく」ことを支援します。気づきを通じて、外界への注目や、他者との交流のきっかけを作り、日々の楽しみを増やせるよう関わります。

  • 感覚刺激の入力(遊具の使用)
  • 姿勢設定の工夫(座位保持、姿勢介入)
  • 環境の調整(スヌーズレン)

リラクゼーション

様々な要因から、体の強い緊張やそれによる姿勢の崩れを生じ、不快な状態が続いてしまう方がいらっしゃいます。そんな時には、心身ともにリラックスできることで、活動を楽しめたり、安心してゆっくりと眠ることができるようになります。

心理的なリラックスのためには、抱っこや落ち着ける環境設定を、身体的なリラックスのためにはベッド上や椅子などの姿勢設定を行います。

  • 抱っこ
  • 環境設定(スヌーズレン)
  • 姿勢設定(ポジショニング、ラッサルクッション、座位保持)

活動

  • ADSL支援(食事動作など)
  • IT支援(パソコン、スイッチなど)
  • 製作活動
  • 感覚遊び

活動

  • 集団活動
  • 役割活動(かいわれ育成・販売、郵便屋さんなど)

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言語聴覚療法

コミュニケーションの楽しさを共有できるように支援をします。

言いたいこと、思っていることを、周囲に伝え、充実した生活を送れるように、ひとりひとりに合わせたコミュニケーション方法を検討し、提供しています。また、感覚障害により周囲の状況を理解することが困難な方には、スキンシップや介助の方法などを工夫することで、生活をより快適に過ごしていただけるよう支援しています。

安全に楽しく食事をできるように支援をします。

実際の食事場面での観察評価と、VF検査や頚部聴診法などの機器を用いた評価を行っています。その上で、利用者の方の全体像を把握し、食事における嚥下状態を評価しています。ひとりひとりの状態をみながら、姿勢やスプーン、食事形態・介助の仕方などを調整しています。また、発達段階に応じて「口唇閉鎖」や「舌を動かす運動」「咀嚼」などの食事に関する機能訓練も行っています。

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補装具診

月に1~2回、整形外科医、訓練課スタッフ、業者の相談のもと、ひとりひとりの身体の状態に合わせた補装具(車椅子・座位保持装置・装具など)の相談・調整・作製を行っています。

補装具の写真(1)
補装具の写真(2)
補装具の写真(3)
補装具の写真(4)
補装具を装着している写真

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摂食訓練

直接的嚥下訓練

  • 実際の食事場面、おやつ(水分摂取)場面で、ひとりひとりの食べ方に合わせた食事の内容であるかをチェックし、ひとりひとりに合ったスプーンやコップを用います。
  • 本人が“食べ物が口に入るのを待っている”のではなく、“自分で食べている”という気持ちや姿勢になれるように、声掛けや身体の動きを介助しながら、食べ物を口へ運びます。
  • 正しい摂食嚥下の発達を順番にたどれるように、口唇・あご・舌の動きを介助します。また、ひとりひとりの発達段階にあった食形態や水分の摂取方法・介助方法を広く伝達し、毎日の食事に反映されるようにします。

間接的嚥下訓練

実際の食事の前段階として、唾液の分泌を促し、自浄作用を促進するために、口腔周囲のマッサージを行います。また、口腔内の古い粘膜や痰を除去し、清潔を保ち肺炎を予防します。「摂食嚥下の発達段階」に沿って、必要な経験を訓練の中で練習します。たとえば、ガーゼに包んだグミを、噛む練習や口の中で舌を使って転がす練習、それに伴う味覚刺激の体験などを行います。

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環境調整への支援

ひとりひとりの発達段階に合った遊びを提供できるように、環境の調整や活動の検討を行っています。

環境を整えることで、ストレスの緩和や、日常の生活のなかでは気付きにくいことに気づくことができたり、自発的にかかわることができたりします。他にもパソコンをスイッチ一つで動かせるようにするなど、生活の中では発揮しにくい能力を、最大限発揮できるように支援をしています。

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心理生理的な評価の実施

唾液アミラーゼ活性値を用いて活動中の心理的な変化を評価し、反応のわかりにくい方の、好きな活動や苦手な活動を明確にできるように取り組んでいます。さらに、その情報を職員内で共有し、日々の生活に役立てられるように努力しています。

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ポジショニング

ベッドサイドや車いす上での姿勢をよりよくするために、理学療法士・作業療法士らが協力して行っています。

ベッドと身体が触れ合う部分が多いほど、全身に余分な力が入らずリラックスした状態で長時間過ごすことができます。側弯など身体の変形などによって、ベッドと身体の触れ合う部分が少なくなってしまう方や、色々な姿勢をとることができなくなってしまった方に対して、ベッドと身体の間の空間をクッションで埋めたり、姿勢のバリエーションを増やすためにクッションを作成したりすることで、日常的に様々な姿勢をとることができ、さらにリラックスした姿勢でいられるように支援をしています。

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外来リハビリテーション

脳性運動障害及び発達障害の患者様にあった専門的なリハビリテーション(理学療法、作業療法、言語聴覚療法)を実施しています。

患者様は小樽市内及び近隣市町村から来ていただいている他に、地域の施設・保育所・幼稚園・学校とも連携をとり実施しています。

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実習生受け入れ

【2013】
道内
札幌医科大学  作業療法・・4名
北海道医療大学 言語聴覚療法・・1名
北海道千歳リハ学院 作業療法・・2名
北海道リハ大学校 理学療法・・1名
日本福祉リハ学院 言語聴覚療法・・1名
道外
青森県立大学  理学療法・・1名
岡山医療技術専門学校 理学療法・・1名

【2014】
道内
札幌医科大学 作業療法・・5名
専門学校日本福祉リハビリテーション学院 言語聴覚療法・・1名
北海道医療大学 理学療法・・3名 言語聴覚療法・・3名
北海道千歳リハビリテーション学院  作業療法・・3名
北海道文教大学 作業療法・・2名
北海道リハビリテーション大学校 理学療法・・1名 見学・・9名
道外
青森県立保健大学 理学療法・・1名
植草学園大学 作業療法・・1名
岡山医療技術専門学校 理学療法・・1名

【2015】
道内
札幌医科大学 作業療法・・3名
専門学校日本福祉リハビリテーション学院 言語聴覚療法・・1名
日本リハビリテーション専門学校 作業療法・・3名
北海道医療大学 理学療法・・3名 言語聴覚療法・・1名
北海道千歳リハビリテーション学院 理学療法・・2名
北海道文教大学 作業療法・・2名
北海道リハビリテーション大学校 理学療法・・1名 見学9名
道外
青森県立保健大学 理学療法・・1名
植草学園大学 理学療法・・1名

2012年以前の実習生受入実績(PDF)
 

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業績

執筆(論文)

2011年度

論文題名 著者名 雑誌名 巻号・頁
当院重症児病棟における音環境の現状 山田貴子 重症心身障害の療育 第6巻:175-179
重症心身障害児(者)における重症度と胸郭変形の関係及び特徴について 大須田祐亮 日本重症心身障害学会誌 36巻:471-476

2010年度

論文題名 著者名 雑誌名 巻号・頁
SRCウォーカーを用いて前傾座位を日常生活で行えるようになった一症例 高田千春 重症心身障害の療育 5巻:75-77
重症心身障害児(者)に対するCT画像を用いた胸郭変形の定量的評価方法の信頼性 大須田祐亮 日本重症心身障害学会誌 35巻:385-390

2008年度

論文題名 著者名 雑誌名 巻号・頁
健常成人における円課題中のハサミの持ち方がハサミの使用に及ぼす影響について 小玉武志 北海道作業療法 25巻:61-68
重症心身障害児(者)の非対称変形に対する理学療法効果の比較 高田千春 日本重症心身障害学会誌 33巻:361-367
重症心身障害児(者)に対する唾液アミラーゼ活性値評価の試み(第1報)-快ストレスとの関係- 小玉武志 日本重症心身障害学会誌 33巻:113-119

2006年度

論文題名 著者名 雑誌名 巻号・頁
重症心身障害児・者における馴化-脱馴化能力の検討 中村裕二 作業療法 25巻:512-522
側臥位が非対称性変形の改善に及ぼす影響 堀本佳誉 日本重症心身障害学会誌 31巻:279-282
凸側上の側臥位の実施時間が重症心身障害児・者の呈する非対称性変形の改善に及ぼす影響 堀本佳誉 北海道理学療法 23巻:33-36
Passive Range of Motion Exercisesが重症心身障害児・者の非対称性変形に与える短期的効果についての検討 樋室伸顕 北海道理学療法 23巻:37-41
体幹のストレッチングが重症心身障害児・者の非対称性変形に与える短期的な効果の検討 市川 明日香 北海道理学療法 23巻:42-45

2005年度

論文題名 著者名 雑誌名 巻号・頁
施設入所している重症心身障害児・者に実施している遊びの分析 中村裕二 作業療法ジャーナル 39巻:535-540
重症心身障害児(者)の呈する非対称性変形の計測法-Goldsmith法による評価の信頼性- 堀本佳誉 日本重症心身障害学会誌 30巻:287-290
aprataxin遺伝子変異689insT患者の小脳症状、末梢神経症状に関する報告 堀本佳誉 北海道理学療法 22巻:58-62

学会発表

2009年度

論文題名 著者名 雑誌名
重症心身障害児(者)のCT画像を用いた胸骨と脊柱のねじれの定量的測定方法考案の試み 大須田祐輔 第62回済生会学会
余暇時間の有効活用を目的とした『朝の活動』の取り組みについて 高橋奈津美 第20回重症心身障害療育学会学術集会
健常成人における運動負荷時の唾液アミラーゼ活性値と心拍間変動の関係 小玉武志 第40回北海道作業療法学会
与える感覚刺激が異なる2種類の活動が重症心身障害児・者の自律神経系へ与え る影響と感情面との関連について 小玉武志 第35回日本重症心身障害学会
同一姿勢保持が健常者の自律神経機能に与える影響 佐藤匠 第43回日本作業療法学会
Positioning中における重症心身障害児・者の 唾液アミラーゼ活性値の変化 須鎌康介 第43回日本作業療法学会
CT画像を用いた重症心身障害児・者の変形の定量的測定方法(Green Village Method)-第四報 短期間における胸郭と脊柱間のねじれの変化- 大須田祐輔 第44回日本理学療法学術大会

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